日本の記紀では古代の人物の年齢が異様に高く記してある。このようなことは日本以外の国でも珍しくない。これは、古代の人間が、現代の暦と違って1年を2年に考えていたからなのでは?という説である。次の中国史書の記載がそれを匂わす記述である。
其俗不知正歳四節但計春耕秋収爲年紀
その俗正歳四節を知らず、ただ春耕秋収をはかり年紀となす。
引用元:魏略逸文〜三國志魏書東夷伝倭人・裴松之注
不知正歳四節、但計秋收之時以為年紀。人多壽百年、或八九十。
一年の歴や四節を知らない、ただ、秋の収穫時を以て年紀としている。人の多くが百歳、あるいは八〜九十歳の長寿である。
引用元:晋書倭人伝
また、古事記や日本書紀の記述では、登場人物の年齢概要に高かったりするのも、その当時の日本の暦が、半年で一年と数えていたからだとも言われている。